アメリカに来て4年目、トラディショナルな Thanksgiving ディナーをしてみようということで、ターキー(七面鳥)を丸ごと一匹買って焼いてみました。旦那も、この日のためにわざわざ日本から駆けつけてくれました。笑
今回 ”トラディショナル” をテーマに Thanksgiving のディナーを準備してみました。
ぽんずの2倍以上あるターキー。
Thanksgiving (感謝祭)って?
Thanksgiving とは、イギリスからアメリカに移住した清教徒たちが、ネイティブ アメリカンの助けを借りて苦労して得たアメリカでの初めての収穫を神に感謝し、冬を越す知恵を授けてくれたネイティブアメリカンを招待して祝宴を催したことに由来するアメリカ(およびカナダ)の祝日です。
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アメリカの伝統的には、この日は家族や親戚が集まって、朝からターキーを焼いてみんなでごちそうを食べます。最近は Friendsgiving というのもあり、Thanksgiving 当日やその前後に友達同士で集まってパーティーしたりすることもあります。Thanksgiving の翌月の12月にはクリスマスの祝日もあるので、クリスマスに実家に帰る代わりに Thanksgiving は友達と旅行したりして過ごすという人も周囲では結構見かけます。
アメリカの Thanksgiving は、11月の第4木曜日です。その翌日の金曜日もお休みとなるので、毎年この時期は必ず4連休になります。この4連休を利用して旅行に行く人も多く、私たち夫婦もアラスカに旅行したり、去年は友人とコロンビア旅行に行って初南米進出を果たしたりしました;-D。(これらの旅行記はまた別途書きます。)
ターキーの下準備、解凍&ブライン
この時期になると、どのスーパーマーケットでも冷凍のターキーが並びます。
生のものも売ってはいるようですが、食中毒を防ぐため、冷凍のものが一般的なようです。
冷凍のターキーは冷蔵庫で3日間かけて解凍します。解凍日数は大きさによって異なります。
今回、私たちは "Brine (ブライン)" という塩水 (にハーブなどを加えたもの)に付け込む方法でターキーを調理することにしました。ブラインすることによって、加熱調理による水分が失われるのを防ぎ、かつ塩味と風味づをしてくれます。ブラインする場合、16-18 時間漬け込む必要があるので、前日の晩にターキーを袋から取り出し下準備をします。
今回私たちは、前日の晩ではなく早朝から漬け込んだので、漬け込み時間は少し短めになってしまいました。
まずは、お腹の空洞の中にはいっている、内臓の入った小さなパックと首を取り除きます。これは、グレイビーソースを作るときに使用すると記載がありましたが、私たちはこの砂肝を使って別のものを作ってみました。(おまけ参照)。
首を取り除いたりする作業は結構グロテスクでした…。動物を食べていると実感するので、食育にはいいのかもしれません。
袋から出したターキー。
次にターキーの外側と内部を簡単に水で洗い、ペーパータオルなどでふき取ります。
大きなビニール袋やバケツなどにターキーの頭側が下になるように入れ、ブライン液を注ぎ込みます。私たちは今回以下のブライン液のレシピを使いました。
- コーシャーソルト(岩塩) ー1カップ(175g)
- ブラウンシュガー ー1/4カップ (50g)
- ベジタブルストック ー1ガロン(3785ml)
- 黒こしょうの粒 ー大さじ1
- オレガノ ー 少々
- タイム ー 少々
塩以外は風味付け、味付けの役割だけなので、お好きなレシピを使っていただければと思います。
ブライン液につけた状態を冷蔵庫で一晩寝かせ、調理の30分前に冷蔵庫からだし、常温に戻します。
スタッフィング
ターキーを一晩ブラインして、冷蔵庫から取り出し常温に戻している間、スタッフィングを作ります。
今回はトラディショナルがテーマなので、乾燥させたパンを使ったスタッフィングを用意ました。
Thanksgiving のターキーの詰め物としては、この乾燥させたパンが主流ですが、正直言うとあまりおいしくなさそうだなという印象でした。
この時期、スーパーではスタッフィング用のパンとハーブのセットを売っているので、それを購入してみました。
付いていたレシピに従って、セロリと玉ねぎを用意しました。
このスタッフィングセットの他に、細かく刻んだ玉ねぎとセロリをバターで炒めて、チキンブロスを加え、パンを加えて混ぜ合わせれば準備完了です。
スタッフィングは、食中毒防止のため焼く直前に詰めます。また、スタッフィングはきちんと火が通っていないと食中毒の原因になるので、あまり詰め過ぎないことが大切とのことです。
ちなみに、美味しくないだろうと思っていたのですが、それが意外とおいしかったです。味としては、オニオングラタンスープの上にのっているパンみたいな感じで意外といけました。
ただし、おいしいのは温かいうちだけです。冷めるとおいしくないです…。
スタッフィングが準備できたら、次はターキーをオーブンで焼きます。後編に続きます。