今年に入って個人的に一番悲しいニュースです。日本では馴染みが無い人物もしれませんが、彼女を「普通の人々(Ordinary People)」でご存知の人もいるかもしれません。私には Mary Tyler Moore は 「Mary Tyler Moore Show」の印象で、私の中に深く残った人です。
90年代に大学生としてアメリカで過ごした私は、日々単位を落とさない為に実直に勉強漬けの日々でした。そんな感じですと交友関係が広いわけがなく、楽しみといえば勉強の一息でテレビを見る事でした。当時留学生という立場だった私は、正直アメリカに生活をしているという感覚はなく、あくまでも勉強の為にアメリカに居るという感覚で、アメリカ生活をしているという意識はありませんでした。そのような私がアメリカに触れ学ぶことができたのが TV を通してのドラマや Sitcom でした。
当時よく観ていたチャンネルは NBC で、日本でも有名な Friends や、Mad About You、日本では流行りませんでしたが、アメリカでは伝説的な番組 Seinfeld があります。あと ER や OC も当時流行ってましたね。そのような番組を見て、一般的なアメリカの生活や言葉遣いを学びました。そこからアメリカの TV にハマり、時間があれば TV を観るうちに出会ったのが、深夜に再放送でやっていた Mary Tyler Moore Show です。
内容は、ボーイフレンドと別れたアラサーの Mary が新天地で生活をする為に放送局での秘書の仕事に応募したのに、何故かアシスタントプロデューサーで採用されるという所から始まります。とはいえ、そこまで背景は大切ではなく、毎回職場や家での職場とご近所さんとの面白おかしな日々のやりとりというドタバタ劇な感じの内容です。個々エピソードも面白いのですが、70年代というアメリカでも女性が社会進出しづらいという背景で生き生きと職場で楽しく生活するという Mary Tyler Moore は90年代の自分からしても非常に新鮮でトキメキを感じました。