日本人が発見した第五の味覚、旨味。数年前から海外でも Umami という味覚がトレンドになっているそうです。その一方で、旨味は日本人(とフランス人?)しか理解できないというような話を聞いたことがある人もいる思います。実際、アメリカの味噌汁は出汁が入ってなくて、ただ味噌を溶いただけというのがたまにあり、旨味なんて感じないんじゃないかと思っていました。
しかし、先日アメリカ人(白人)の男の同僚に、「日本食が好きと」言われたので、好きな日本料理は何?と聞いたら、「肉じゃが!てか、出汁がうまい。ほんだしサイコー!」といわれびっくりしました。ちなみに彼はミシシッピの田舎育ちで、昔から日本食に親しんできたわけではないそうです。アメリカ人は旨味を理解できないというのは都市伝説なのか?
そんなことを考えていたら、偶然近くの Trader Joe's でこんなものを発見しました。
Umami Paste。目に飛び込んだ Umami の文字。アメリカ人の作った Umami とはどんなものなのか。
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そもそも旨味って?
旨味を感じる元となる、旨味物質には大きく分けてグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸の3種類があるそうで、これらはいろんな食材に含まれています。
グルタミン酸は、昆布、トマトに、イノシン酸は、鰹節や牛肉、豚肉などに、グアニル酸は干しシイタケなどに多く含まれているそうです。
Trader’s Joes の Umami Paste は何でできているの?
トマトピューレ、ワインビネガー、パルメジャンチーズ、オリーブ、アンチョビペーストなどが入ったペーストとのこと。Umami というので和風かと思いきや洋風の味付けなんですね。和風ではないですが、美味しそうではあります。
トマトにもグルタミン酸たっぷりなので、そういう意味では、この Umami paste は確かに旨味成分が豊富に入っているといえますね。
Umami Paste の活用方法
"Pleasant, savory taste" と書いてあるので、風味を加えるために使用するようです。Savory とは、「風味がよい、塩味が効いた」といった意味です。
ネットで、どんなレシピに使われているかを調べてみたところ、代表的なレシピはまだ見つかりませんでした。むしろ私と同じ疑問を持っている人が多くいました笑。いくつか見つかった意見には、ドレッシング、シチュー、ディップ、ソテー、パスタに絡めると良いといったようなものがありました。パンに塗ったりして直接食べるのはオススメしないそうです。
ちなみに、この Umami Paste スープなどにチョィと試して見ました。ミートソース的な味がして、美味しいです。調理しなくても、ワサビみたいにちょっと追加すると美味しくなるので日本で販売しても流行るかもしれないです。
ハウス食品の GO UMAMI
アジア系スーパーで、別の UMAMI と書いてある商品を発見を発見しました。
アメリカのハウス食品が出している GO UMAMI という商品です。これは、「BAKED TOFU BAR」つまり”焼き豆腐バー”です。
Hickory Smoke - 燻製味と、Orange Teriyaki - オレンジテリヤキ味の2種類を購入してみました。
味の感想
食感は豆腐にしてはかなり固く、凝縮されていて食べごたえがありました。アメリカでは、絹ごし豆腐よりも、炒めて調理する用の木綿豆腐を数倍硬くした豆腐が多く売られています。この GO UMAMI はその硬い豆腐をさらに焼いて水分を抜いています。
味は、正直まあまあでした。燻製の方は塩味に燻製の風味といった感じです。テリヤキの方は、甘しょっぱい普通のテリヤキ味でした。
また、一つ60カロリーと低カロリーなのでダイエット中のおやつにいいかもしれません。プロテインバーは、大抵1つで200 - 300カロリーなので、低カロリーでプロテインを摂取したいという人にはいいですね。ただ、アメリカ人は Soy を摂取するのを嫌う人がいるので、そういう人達は NG かもしれません。Soy が苦手なアメリカ人に関しては別途記事を書こうと思います。
旨味成分がどのくらいアメリカの食生活に浸透してきているかはまだわかりませんが、Umamiという言葉だけでも、アメリカに浸透し始めているようですね。アメリカの Umami 関連商品、日本友人へのちょっとしたネタになるお土産としていかがですか?